全商の難関3検定に8人合格 津商業高の2、3年生

【3検定全てに合格した生徒=津市渋見町の県立津商業高で】

【津】県立津商業高(津市渋見町、伊藤文子校長)ビジネス科の2年生5人と3年生3人が、昨年12月にあった全国商業高等学校協会主催の3検定、財務諸表分析▽財務会計▽管理会計―の全てに合格した。「会計実務3検定」と呼ばれる難易度の高い検定で県内合格者12人のうち八人を同校が占め、2年生の合格は同校のみという快挙。同協会から届いた表彰状を手に、喜びを語った。

同検定の試験範囲には日商簿記1級などの内容が含まれ、難易度が高いため3検定全てに合格すると同協会から表彰される。

2年生5人は全員簿記部に所属しており、仲間と助け合って合格を手にした。王(わん)一(い)部長(17)は「授業でやらない範囲を自分たちで協力して問題集を解いた」と振り返り、多田有汰副部長(17)は「苦手分野を仲間と教え合って理解を深めた。2年生が5人合格できたのは誇り」と喜んだ。

3年生の3人は、それぞれに忙しい中で課題と向き合った。三德千尋さん(18)はバスケット部の最後の大会と、平住心愛さん(18)は自身の大学受験と時期が重なる中時間をやりくりした。達知あずみさん(18)は2年時に財務諸表分析に合格しており、残る2検定に集中し合格をつかんだ。

3人はいずれも卒業後4年生大学に進学予定。平住さんは「大学で経営を学び将来は自分のブランドを起業したい」と話した。

長谷川智章教諭(45)によると検定は年々難しい内容になっているといい「教えられたことだけでなく努力を重ねないと通らない検定。変化に対応する力が身についている」とたたえた。