【四日市】四日市市保健所は31日、同市諏訪栄町のすし店「鷹鮨」で調理された弁当(ちらしずし)を食べた20人が食中毒症状を発症したと発表した。保健所は同店を原因とする食中毒と断定し、同日付で同店を営業禁止処分とした。症状はおおむね快方に向かっており、入院患者はいない。
保健所によると、1月23日、管内の事業所から、同21日に同じ弁当を食べた職員が同22日以降、下痢、嘔吐(おうと)などの症状を呈しているとの連絡があり、弁当を調理した施設を調査したところ、同21日にこの事業所を含む3つのグループに、共通の食材を使用した弁当を提供していたことが判明した。
3つのグループの症状のある人に共通する食事が同店で調理された弁当に限られ、便検査でノロウイルスが検出されたほか、診察した医師から食中毒の届出があったことから、同店を原因施設と断定した。
31日午後2時現在、症状のある人は20人で、便検査した16人中、14人からノロウイルスが検出された。同店への処分は保健所の改善確認をもって解除する予定。