伊勢神宮を火災から守れ 内宮で消防出初式、池に一斉放水 三重

【池に向かって放水する消防組員ら=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮で30日、神宮消防出初式(ではじめしき)があり、地元の住民有志でつくる神宮消防組の組員や神宮衛士ら約40人が参加した。

神宮消防組は、神宮の施設や参拝者を火災や自然災害から守るため、明治15年に創設された自衛消防組織。神宮周辺の住民で組織し、火災の初期消火や風水害の警戒、非常時の特別警備に備えている。

式では、神宮の久邇朝尊(くにあさたか)大宮司らが見守る中、消防組員らが整列。原政美警衛部長は「次期御遷宮に向け、今後ますます神宮への関心が高まる。神宮を守り抜く誇りと使命感を持って、練度と組織力の向上に精進していただきたい」と訓示した。

組員らは隊列を組み、消防車5台とともに神楽殿北側の御池へ行進し、池に向かって一斉に放水した。