【熊野】七里御浜の夜空を彩る昨年度「熊野大花火大会」の写真コンテスト表彰式が30日、三重県熊野市井戸町の市文化交流センターで開かれた。最優秀賞には紀宝町、野中誠一さん(88)の「巌頭の轟Ⅱ」が選出された。
コンテストを通じて同大会の知名度を上げようと、約20年前から市観光協会が実施。県内外の31人から75作品が集まり、181人の一般投票や大会関係者の投票で、最優秀賞1点と優秀賞四点を決めた。
最優秀作品は、獅子岩付近から超広角レンズで撮影。三尺玉海上自爆を中央に配し、周囲に色鮮やかな花火が広がる。愛知県豊田市、川端章夫さん(59)の優秀作品は、同市の磯崎港で、最初の打ち上げ花火を撮った。
表彰式は野中さんと川端さんの2人が出席。中平孝之会長から賞状と賞金を受け取った。野中さんは「高くて大きい花火を良いタイミングで撮れた」、川端さんは「熊野の花火は美しさがずばぬけていた」と話した。
市や同協会は、入賞作品五点をSNS(交流サイト)など広報で使用するほか、いずれかの作品を来年度の同大会ポスターデザインに採用する予定。入賞作品は来月14日午後3時まで、同センターに展示している。
その他の優秀賞は次の皆さん。
坂口美保子(愛知県豊橋市)、鈴木文代(和歌山県串本町)、竹辺琢己(同県田辺市)。