伊勢新聞

米こうじ、どら焼き認定 玉城ブランド追加 三重

【「玉城ブランドTaste of Tamaki」に認定された商品と生産者ら=玉城町役場で】

【度会郡】三重県玉城町の優れた町産品と生産者を認定し、その魅力を発信する「玉城ブランドTaste of Tamaki」の認定証交付式が28日、町役場であった。本年度は「玉城糀」(身障者就労センター上々)と「菓奏ししんのどら焼き」(菓奏ししん)を新たに認定。玉城ブランド認定品は今回の2品を加え、計13品となった。

玉城町観光協会が令和3年度から、町と町産品の知名度向上や地域経済の活性化を目的に実施。本年度は昨年6―7月末に商品を募集し、認定委員会が申請された2件を書類審査後、商品の実食や生産者のプレゼンテーションを行い、コンセプトや独自性、将来性などを審査した。

玉城糀は、清流・宮川を水源に育てられた町産コシヒカリと宮川が水源の玉城水を使い、同町佐田の上々(就労継続支援B型事業所)の利用者らが丹精込めて作った米こうじ。

同町佐田の和菓子店「菓奏ししん」の渡辺浩志さん(53)が作るどら焼きは、県産小麦粉を使って一枚一枚丁寧に手焼きしたふっくらしっとりの皮に、北海道産の小豆を炊き上げた上品な甘さの餡(あめ)をはさんだ。

交付式には、辻村修一町長や認定委員会の池山敦委員長らが出席。観光協会の村木啓之会長が、生産者に認定証を手渡した。

上々の支援員、山本知美さん(31)は「玉城糀をきっかけに上々を知ってもらい、利用者さんのやる気につながれば」、渡辺さんは「和菓子を通じて町外の人にも玉城町をPRしたい」と話した。