伊勢新聞

30人に尾鷲甘夏の接ぎ木苗配布 2月25日に市、熊野古道センターで 三重

【向井地区に植えられたカラタチ苗(尾鷲市提供)】

【尾鷲】特産の尾鷲甘夏を継承しようと、三重県の尾鷲市は2月15日、同市向井の県立熊野古道センターで、市内で苗木から作った尾鷲甘夏の接ぎ木苗を30人に配布する。

市によると、尾鷲甘夏は市制施行と同年の昭和29年、栽培構想が浮上。市開拓農業協同組合が熊本県から苗木を取り寄せ、同34年に栽培が始まったとされる。

市は昨年度、接ぎ木による純正の苗木作り企画を開始した。2月に優良な母樹を選定し、3月に向井地区で台木のカラタチ100本を植え付け。8月に接ぎ木作業をした。

市水産農林課の担当者は「節目の市制施行70年に新たな歴史を育む企画。尾鷲甘夏の苗木を手に入れて、市民に甘夏栽培を身近に感じてもらいたい」と話している。

無料。QRコードから申し込む。応募多数の場合、県立熊野古道センターで開く市有機農業イベント「ファーマーズマルシェ」で午前11時半から抽選会をする。

問い合わせは同課=電話0597(23)8224=へ。

【申し込みフォームのQRコード】