伊勢新聞

生徒にわいせつ、元教員有罪 津地裁判決「立場を利用、卑劣」 三重

生徒にわいせつな行為をしたとして、不同意わいせつ罪に問われた元教員の男(27)に対して、津地裁(西前征志裁判官)は27日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

西前裁判官は判決で、「教師としての立場を利用した卑劣な犯行」と指摘。「自らの性的欲求を満たすための犯行で、身勝手な動機に酌むべき事情はない」と強調した。

その上で「懲戒免職処分を受け、今後は学生を教えるような仕事には就かないと述べた」などとして、執行猶予付きの判決が相当と結論付けた。

判決などによると、男は三重県内の公立中学に勤務していた昨年、生徒にわいせつな行為をしたとされる。

県教委は取材に対して「被害生徒の心に一生の傷を負わせる絶対に許されない行為で、公教育への信頼を大きく損なったことを大変重く受け止めている。研修などを通じて再発防止を徹底していく」とコメントした。