【津】三重県は27日、津市羽所町のアスト津アストホールで「イクボス座談会」を開いた。事例紹介や座談会があり、会場とオンライン合わせて約40人が参加した。
四日市会場に続き本年度2回目。「イクボスが推進するワーク・ライフ・バランス」をテーマに、先進的に取り組む県内、県外各1社が登壇した。
IXデジタル(伊勢市小俣町)の伊藤彰紀氏(37)は第1子、第2子それぞれの誕生時に1週間育休を取った経験を振り返り「総務から声かけがあったことが大きかった」「社内の『子育て支援金制度』がありがたかった」と語った。
名古屋市内に支社がある生命保険会社営業所長の稲垣雄貴氏(40)は、日々のマネジメントの中で仕事の状況を共有しているとして「育休や産休を取るだけでなく本当の意味で働きやすい環境を整えることが大事」と述べた。
両氏と県担当者との座談会では「職場での1人目を出すのが難しいとの悩みがある」の問いに「管理職が率先して取ることで一般が取りやすくなった」などの意見が出た。
同事業は男性の育児参画への理解を促進しようと県内の企業や団体の管理職らを対象に開催。タスクールPlus三重営業所が受託運営した。