
【松阪】万協製薬(三重県多気町仁田)の松浦信男社長は27日、松阪市役所で竹上真人市長に、企業版ふるさと納税として缶入り乾パン250個と松阪かるた100セットを寄贈した。
企業版ふるさと納税は、国が認定した自治体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄付した場合、法人関係税から税額控除する仕組み。
同市京町の地域商社「三十三地域創生」(宮地理社長)が仲立ちした。物品寄贈の企業版ふるさと納税の仲介は4件目となる。
乾パンは子ども発達支援センターで活用する。松阪かるたは市民がモデルとなって松阪の名所や特産品、歴史をテーマに撮影した写真付きカードで、福祉まるごと相談室などに配る。
贈呈式で松浦社長は「阪神淡路大震災から30年。被災後、多気町に移転して事業も自分も取り戻すことができた恩がある。周辺自治体が協力して取り組んでいかなければ」と呼びかけた。
竹上市長は「企業版ふるさと納税は地域の特産品をPRできるし、応援しているよというメッセージ性がある。南海トラフに向け行政頑張れよと言われていると思う」と述べ、感謝状を渡した。