【伊勢】災害時の避難所の運営を疑似体験する防災学習が24日、三重県伊勢市の浜郷小学校で開かれた。6年生44人が「避難所運営ゲーム(HUG)」を体験し、避難者の受け入れや課題への対応策を考えた。
災害時の状況をイメージし、支え合うための行動を学ぼうと、住民組織「浜郷地区まちづくり協議会」の協力で、毎年6年生が取り組んでいる。
学校に避難所が開設されたと想定。児童らは8班に分かれ、校舎や体育館の見取り図を囲み、高齢者や持病がある人、ペット同伴など、避難者の情報が書かれたカードを、それぞれ事情を考慮しながら部屋割りし、図上に配置した。混乱を避けるため、通路や物資置き場を設けたり、トイレの衛生管理なども考えた。
体験した森亮介さん(12)は「各地で地震が発生していて、南海トラフ地震もいつか起きる。できる備えをし、実際災害が起きた時、避難所で力になりたい」と話した。
西沢宏文校長は「実践的な体験を通じ防災意識の向上につなげたい。経験を将来に生かしてほしい」と話していた。