陸上の佐藤が住友電工に 桑名出身・東京国際大 5000メートル三重県高校記録保持者

【佐藤榛紀】

今月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)6位の住友電工(本社・大阪市)にこの春、桑名市出身で東京国際大4年の佐藤榛紀(はるき)が入社する。5000メートルの三重県高校記録保持者。昨年2月の世界大学クロスカントリー選手権代表にも選ばれた22歳が新天地で飛躍を誓う。

四日市工高3年時の2020年、東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾=富士通=が上野工時代に出した5000メートルの県高校記録(13分50秒38)を10年ぶりに塗り替える13分50秒31をマークした。同種目でインターハイの代替大会「全国高校陸上競技大会」で準優勝するなど、世代トップ選手の1人として注目された。

大学では1、2年目、故障に苦しんだこともあり、思うように記録を伸ばせなかった。駅伝でも、4年時の全日本大学駅伝の3区4位などの実績がある一方で、箱根駅伝への出場は4年時の1回にとどまった。それでも、最初で最後の箱根路で念願の3区を走り「自分が目指してきたことを達成できて良かった」と充足感をにじませる。

「個人としては駅伝が好き」で「ニューイヤー駅伝にかける思いは誰よりも強い」という。5000メートルの自己ベストは大学4年目に出した13分49秒97にとどまるが「トラックにも力を入れているチームでスピードを磨き、駅伝に貢献できれば」と意気込んでいる。