伊勢新聞

三十三ふるさと三重文化賞に2個人1団体 四日市で表彰式

【(左から)道廣理事長、記念の盾を手にする松嶋氏、中井氏、平野氏=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三重県の文化向上に貢献した人物や団体の功績をたたえる「第36回・三十三ふるさと三重文化賞」の表彰式が25日、四日市市安島の市文化会館で第一ホールであった。公益財団法人三十三ふるさと文化財団(道廣剛太郎理事長)主催。

文学部門は、小説家の松嶋節氏(76)=津市高茶屋小森町=、音楽・演劇部門は箏曲・作曲家の中井智弥氏(45)=津市出身、東京都在住=、美術部門は県書道連盟の平野公鶴運営委員長(70)=桑名市末広町=の2人と1団体を表彰した。

表彰式で道廣理事長は「それぞれの分野での功績をたたえます。引き続き地域文化の向上に尽力いただきたい」とあいさつし、3人に表彰状と記念の盾を贈呈した。

松嶋氏は「くじけず続けてきたことを評価されてうれしい」、中井氏は「音楽活動を支援していただいた方々に恩返しをしたい」、平野氏は「歴代の運営役員らの功績のおかげ、光栄です」と、それぞれ喜びを語った。

同財団は旧第三相互銀行が普通銀行に転換したことを記念に平成2年に設立。同賞の贈呈と定期コンサートの開催、奨学金の支給を行っている。表彰式後、同財団定期コンサートとして「宮本笑里バイオリンコンサート」があった。