伊勢新聞

海づくり大会向け一丸 11月9日に開催 キックオフ行事 志摩と南伊勢町

【大会テーマや子ども用法被をお披露目する橋爪市長(右端)と上村久仁南伊勢町長(左端)と中学生ら=志摩市の阿児アリーナで】

【志摩】11月9日に三重県志摩市と南伊勢町で開かれる「第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~」のキックオフ行事が25日、志摩市の阿児アリーナであった。

大会には天皇、皇后両陛下が臨席され、志摩市の阿児アリーナで式典行事、南伊勢町の宿田曽漁港で漁船による海上歓迎パレードや稚魚放流が行われる。

キックオフ行事は、志摩市や市内の各種団体で構成する市民会議と南伊勢町の実行委員会が、官民一体となって機運醸成を図り、大会をPRしようと共催した。

プレ式典には県や市、町関係者、市民ら250人が出席。市民会議会長の橋爪政吉市長が「大会の成功に向けて関係者が一丸となり、しっかりと準備に取り組んでいきたい」とあいさつした。

大王中3年の小林碧琶さんが考えた大会テーマ「受け継ごう 命あふれる 清い海」と、文岡中3年の杉原あかりさんがデザインした子ども用法被のお披露目や、漁業者らによるメッセージの発表などもあった。

市役所1階ロビーに設置される、志摩高校美術部の生徒7人が制作したカウントダウンボードも披露。ボードは高さ150センチ、幅180センチで、「海のきれいさ」が伝わるような絵を目指し、海に差し込む光と泳ぐ魚などをデザイン。魚の部分に真珠を貼り、アコヤガイの貝殻を砕いて差し込む光に貼り付けた。

【カウントダウンボードを披露する志摩高校美術部の生徒ら。市役所1階ロビーに設置される=志摩市の阿児アリーナで】

大会で稚魚放流するマダイや伊勢エビの展示、子どもらが描いた絵をスクリーンに映す「お絵描き水族館」などもあり、来場者が楽しんでいた。