【松阪】三重県の松阪市は24日、市役所で、同市の「未来につなぐ森林管理J―クレジット」を購入した市内13社に対する購入証交付式を開いた。C021147トンを約860万円で販売した。
J―クレジット制度は、森林管理で生じるC02吸収量を国がクレジットとして認証し、企業が購入する仕組み。
同市は、市・私有林約436ヘクタールを管理する「未来につなぐ森林管理プロジェクト」が国の認証を受けた。昨年12月2日から、1147トンを同市内に事業所を置く企業を対象に販売した。単価は1トン7500円で、販売価格は計860万2500円。
購入量の最多はセントラル硝子プロダクツ(川瀬将昭社長)の400トン。次いでTHKの300トン、住友理工とトライスの各100トン。10トンの購入が最も多く、5社あった。
募集開始時は販売総量を770トンとしたが、申し込みが想定を上回ったため、令和七年度分を前倒しして加えた。7年度は新たに約5400トンの認証を得る計画。
交付式で竹上真人市長は「うれしく思っている。末永いお付き合いを」と感謝し、「松阪の基幹産業は林材業だったが今厳しい。頑張っている皆さんと、C02を吸収する森の力に還元し、山の森づくりに配分していく」と呼びかけた。
川瀬社長は「大量にC02を排出している。発生を抑える取り組みが本来。抑制を松阪市に頼むというイメージで購入した。両方やっていかなくてはいけない」と語った。