公共施設テーマに議論 B&G財団全国サミット

【大会で基調講演を行う日本財団会長の笹川陽平氏】

【東京】B&G財団(ブルーシー・アンド・グリーンランド財団)は、22日、東京都中央区のベルサール日本橋で、テーマ「ミクロとマクロで見る公共施設についての在り方」を掲げ第17回B&Gサミット全国大会を開催した。当日は、全国の市町村長、行政関係者など約500人が参加し、公共施設の未来像と地域活性化について活発な議論が交わされ三重県からは、橋爪政吉志摩市長をはじめ11市町が参加した。

同財団は、青少年の健全な育成と地域社会の活性化を目的に活動する公益財団法人で主に全国にある「B&G海洋センター」や「B&G海洋クラブ」を拠点に、スポーツや海洋活動を通じた青少年の育成、防災拠点として公共施設の活用を行い地域社会の発展と次世代を担う人材づくりに貢献しており県内には、現在13箇所の施設がある。

第1部では、日本財団会長の笹川陽平氏が基調講演を行い、公共施設を「地域社会の核」と位置づけ、その持続可能な運営と活用の重要性を強調した。笹川氏は、地域住民のニーズを的確に捉えた「ミクロの視点」と、広域連携や未来を見据えた「マクロの視点」を融合させた取り組みの必要性を訴え力強いメッセージに、参加者から大きな拍手が送られた。

第2部では、全国の市町村から選ばれた代表者が、公共施設を活用した事例の発表があった。スポーツや防災拠点としての活用、世代間交流の場としての取り組みなど、事例が紹介され、会場の関心を集めた。

第3部では、全国サミット宣言が採択され、地域に合った公共施設の活用や持続可能な運営を目指すことが確認された。

参加者からは「他地域の取り組みが非常に参考になった」といった声が聞かれた。