【津】三重県津市の前葉泰幸市長は23日、定例記者会見に臨み、7月26日に津花火大会、8月2日に久居花火大会をそれぞれ開き、有料観覧席への参加者を募集すると発表した。年明け早々の花火大会の告知について、花火代や人件費の高騰などで資金確保に努めたいとし、「迫力ある花火が楽しめる。ぜひ利用を」と呼びかけている。
津花火は阿漕浦海岸沖の海上から打ち上げられる花火で、今回で72回目。打ち上げ数は5千発を予定。市では昨年初めて企業・団体、個人から協賛金を募り、専用の観覧席を設けている。
企業・団体協賛枠は1口1万円から、最上位のスーパープレミアムオーナーの100万円以上まで7段階で設定。金額ごとにそれぞれ招待人数や観覧場所、企業名の告知・掲載などが設定されている。個人は1口5千円で2人まで専用席で観覧できる。
64回目となる久居花火は陸上自営隊久居駐屯地グランドが打ち上げ場所で、市街地で迫力ある花火が楽しめる。打ち上げ数は4千発を予定。協賛金は企業・団体、個人とも1口3千円以上で、1万円以上は招待エリアに入場できる。
昨年の来場者数は津花火が約18万人、久居花火が6万人とそれぞれ過去最高となった。有料の観覧席についても利用者から好評だったという。
2月1日から募集を開始する。例年、告知は4月上旬に行っていたが、今年は2カ月前倒しで実施する。
前葉市長は「この寒い時期に花火大会かと思われるが、(4月の)年度明けでは出遅れ感がある」と説明。背景に、物価高や人件費の高騰などがあるとし、「協賛を早くお願いしたい」と強調。その上で「目の前でドカンと上がる花火をぜひ楽しんでもらいたい」と話している。