【伊勢】三重県伊勢市の県立宇治山田商業高校で20日、情報処理科の生徒らが地域活性化に向けて考えた「市の地域課題解決プラン」を、鈴木健一市長に発表した。
「観光ビジネス」の授業の一環。3年生39人が4月から8グループに分かれ、人口統計や交通情勢といった市のオープンデータを基に課題を掲げ、解決につながるアイデアを考えた。
公共交通不足を取り上げたグループは、伊勢神宮周辺を運行する専用バスと乗車専用カードを導入するアイデアを提案。人口減少をテーマにしたグループは、子育て世代の定住を増やすため、デジタル技術を使った娯楽施設を考え発表した。地域と連携した防災イベントの計画や、ごみ削減に向けた「食べられる食器」の提案などもあった。鈴木市長は講評で「いろんなアイデアを聞き、勉強になった。今後も、伊勢がおもしろくなるような意見を聞かせてほしい」と呼びかけた。
人口問題をテーマにした中川菜月さん(18)は「アンケート調査を実施したり市民の声を聞いて案を練った。いつまでも住み良い町になってほしい」と話していた。