【津】三重県菰野町の陶芸家、南川祐作さん(65)の個展「万古焼 陶雛(びな)とうつわ」が22日、津市東丸之内の松菱六階美術画廊で始まった。土のぬくもりを感じるめおとびなと、日常遣いの器など計約200点を展示販売している。27日まで。
南川さんは平成8年に「陶工房みなみかわ」を開窯。同12年から陶雛展を各地で開催し同所での個展は5年目となる。
大小の愛らしいめおとびなは、丸みのある形に春らしい色の花や模様の絵付けを施したものや、着物の柄を練り込みの技法で制作した作品などがある。器ではろくろで引いた一輪差しやユニークな魚の箸置きがある。
南川さんは「手びねり、ろくろどちらもあり、土の色、釉薬(ゆうやく)の色、上絵付けの色と全体を考えて作っている。顔にもこだわっているのでお気に入りを見つけてもらえれば」と話した。