縁起物菓子、市民に振る舞う 亀山・加太駅サロンで中国名菜しらかわ 三重

【揚げ菓子を振る舞う白川店主(中央)=亀山市加太市場のJR加太駅舎で】

【亀山】三重県亀山市みずほ台の中国料理店「中国名菜しらかわ」(白川貴久店主)は22日、同市加太市場のJR加太駅舎内「加太サロン」で、中国料理の揚げ菓子「開口笑」を振る舞い、多くの市民らが会話を楽しみながら揚げ菓子を味わった。

【伊勢茶味の揚げ菓子「開口笑」】

加太サロンは令和4年4月、加太駅舎を同市がリニューアルした際に、旧事務室を誰でも気軽に集える憩いの場として新設。主に加太地区住民らがコミュニティーの場として活用している。

揚げ菓子は、中国の縁起物のお菓子。伊勢茶味で、サクサクした食感がある。

父が同駅の駅長をしていたという同市関町新所の黒田(旧姓・山本)房子さん(87)は「子どもの頃、駅舎で遊んだことが思い出され懐かしかった。初めて食べたけどおいしかった」と舌鼓。

白川店主(49)は「昔の面影を残す駅舎は、風情があり気に入っている。多くの人にこの駅舎を知ってもらい、コミュニティーの場としての活性化の一助になればと企画した」と笑顔で話した。