伊勢新聞

まずは住民の安否確認を 亀山まち協交流会で鬼頭四日市大教授 三重 

【自治組織の役割について講演する鬼頭教授=亀山市羽若町の市総合保健福祉センターで】

【亀山】亀山市と同市地域まちづくり協議会連絡会議(横山正会長)は21日、同市羽若町の市総合保健福祉センターで、「地域まちづくり協議会交流会」を開催した。

市内各まちづくり協議会の会長や役員ら計40人が参加した。

横山会長は「一人一人が災害に対する知識を高め、地域の安心、安全のために効果的成果が発揮できる機会にしてください」とあいさつした。

交流会では、「四日市東日本大震災支援の会」の代表で四日市大学副学長の鬼頭浩文教授が講師を務め、「地域防災の仕組みづくりについて」と題して、災害時の自治組織の役割について講演した。

同大学の学生らと地震や水害など災害被災地でボランティア活動をしている鬼頭教授は、東日本大震災や熊本地震、能登半島地震の発生時から、被災地に入り、学生らと炊き出し支援や仮設住宅で暮らす住民らの支援活動をしてきたことなど、被災地の写真を紹介しながら話した。

鬼頭教授は「南海トラフ地震が危惧されている中、亀山でも甚大な被害が想定される」とし、「自治組織として、まずは倒壊した建物に人が取り残されていないかを確認すること。民生委員や消防団員とともに情報を把握し、見守り活動も重要」と促した。