「金剛界大日如来坐像」を守れ 四日市の大日寺で文化財防火デー訓練

【本堂に向かって放水する消防団員ら=四日市市寺方町の大日寺で】

【四日市】26日の文化財防火デーを前に、三重県四日市市寺方町の大日寺で20日、消防訓練が実施され、寺の保存管理をしている同町一区の地元住民、市中消防署中央分署、市消防団神前分団の21人が参加した。

本堂から出火したとの想定で、住民による119番通報や初期消火が行われ、消防団員らが本堂に向かって放水し、火災発生時の対応を再確認した。

寺では、市指定有形文化財の「金剛界大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)」を安置している。寺を保存管理する住民代表の秋葉稔男さん(70)は「貴重な文化財を次世代に伝えられるように、地域として今後も見守っていく」と話した。