
【伊勢】文化財防火デー(26日)を前に、国の重要文化財に指定されている伊勢市二見町茶屋の資料館「賓日館」で21日、消防訓練があり、同館職員と消防隊員ら約20人が参加した。
訓練は、1階の和室の暖房器具から出火し、1人が逃げ遅れたと想定。職員が火事を発見し初期消火を試み、同時に消防への通報と来館客役の避難誘導を行った。消防隊が到着すると、逃げ遅れ者を救出した後、一斉に放水した。
市消防本部の西村守予防課長は「貴重な文化財を火災で失わないよう、火災の初動体制や消防設備を確認し、対応力を高めてほしい」と講評した。
同館を管理するNPO法人「二見浦・賓日館の会」奥野雅則会長(62)は「今日の訓練をすべての職員に情報共有し、自衛訓練に役立てたい。日頃から火災に対する危機感を持つようにしたい」と話した。同館は、明治20年に伊勢神宮を参拝する賓客の休憩、宿泊施設として建てられ、皇族や各界要人らが滞在した。平成22年に国の重要文化財に指定された。