【伊勢】三重県伊勢市の納豆メーカー「ヤマジン食品」と、市内の菓子店や料理店などが連携し、節分に合わせた限定商品をそれぞれ販売する。ヤマジン食品が製造する黒豆納豆「黒どむ」を使い、各店が和菓子や洋菓子などを展開。「納豆(7・10)は、厄(8・9)を除ける縁起のいい食べ物。各店が連携し、食で地域を盛り上げたい」と呼び掛けている。
黒豆納豆「黒どむ」は、北海道産の黒大豆を原料に使用。独自の「氷温熟成」製法で素材の甘味を引き出し、豊かな風味が特徴。別添えされた二見浦の海水でできた「岩戸の塩」で味わう。2年前から、2月の節分に合わせて製造し、今年は3月2日まで販売する。3パック税別250円。
和菓子店「藤屋窓月堂」は、柔らかな羽二重餅に黒豆納豆を混ぜ込んだ「ふくは餅」(6個入り税込650円)を販売。日本料理店「割烹大喜」は、2月の季節弁当の1品に、ふくは餅をアレンジして取り入れる。伊勢茶のスイーツを手掛ける「木下茶園」は、焼き菓子「黒豆納豆と抹茶のフィナンシェ」(2個入り税込700円)を開発。伊勢抹茶の香りと納豆の食感、パルメザンチーズの塩味が楽しめる。市内の松尾観音寺の初午大祭(3月1、2日)で限定販売する。
各店の連携は、ヤマジン食品の加藤淳子社長(55)の呼び掛けで始まり3年目。このほど、厄除けで知られる松尾観音寺で、商品を奉納し祈祷を受けた。加藤社長は「各店の商品を食べて皆さんに健康に過ごしてもらいたい」と話していた。