生徒ら魚のさばき方学ぶ 尾鷲中で水産加工料理教室 三重

【メアジをさばいたり、味付けしたりする生徒ら=尾鷲市矢浜の市立尾鷲中学校で】

【尾鷲】地魚に親しむ水産加工料理教室が20日、三重県尾鷲市矢浜の市立尾鷲中学校であった。1年生34人が参加し、調理の下ごしらえやメアジのさばき方を学んだ。

市によると、魚食文化の普及を通じて郷土愛を育もうと、市内中学生を対象に年1回実施。同市瀬木山町の干物屋「北村商店」の北村豪社長や市職員3人が指導した。

北村社長が調理室で魚のさばき方を実演。各工程で丁寧に包丁を入れながら「血合いは水で洗い流して」「針はV字の形で取り除くように」などと注意点を説明した。

地元産で体長約20センチのメアジを使い、生徒らは1人3尾ずつ調理。えらや内臓を取り出し、1尾は両面に塩を振って塩焼きに、2尾は3枚におろして天ぷらにした。

調理終了後はその場で実食。初めて魚をさばいたという大橋蓮さん(13)は「皮を取ったり、骨をきれいに剥がすのが難しかった。おいしく作れたので満点」と話した。