【三重郡】北伊勢上野信用金庫（南部和典理事長、三重県四日市市）は20日、菰野支店を新築し、移転オープンした。新店舗はミルクロードと湯の山街道が交わる交差点の北西角に位置し、旧菰野支店（菰野町福村）より東へ約600メートルの至近に位置する敷地内（同町宿野423番地１）に新築移転。ロードサイドから見える長く傾斜のある大屋根は御在所岳の山々と一体感のある景観を創出し、菰野町のシンボリックな建物となっているほか、軒庇、ロビーなどの天井には県産のヒノキを豊富に使用し、温かみのある空間を実現している。
新店舗は環境に優しく、地域に開かれた空間で、①作品展示も可能な地域開放スペース設置②窓口にオートキャッシャーを設置し、顧客が入出金を行える③商談スペース２室、会議室２室（つなげて１室としても使用可）④車椅子利用可能な多目的トイレ⑤電気自動車の充電スタンド（１台）、障害者用（１台）配備の駐車場（５台から20台に増設）⑥太陽光発電設備設置、発電した電気は建物内照明などに使用⑦建物全館にＬＥＤ照明採用―などが特徴。
開店に先立ち、諸岡高幸菰野町長ら来賓が出席して、オープニングセレモニーを開催。南部理事長はあいさつで「昭和58年の開設から約40年、地域の皆様に育てられてきたが、移転し、再出発を迎えた。人と人のつながりを大切にして、新しいいくつものコミュニケーションが生まれるよう、自然と集まってもらえるような温かい雰囲気の店舗にしていきたい。これまでのご支援に感謝し、今後もお役に立てるよう精一杯努力していく」と述べた。
諸岡町長は「店舗を存続し、新店舗を市街化区域の東の玄関口に開店していただき、ありがたい。菰野町も本年はつながりと連携を目標に、近隣市町や企業と連携し、広く強い行政を展開していきたい」と祝辞を述べた。
藤井良幸支店長は「本当に良い場所にご縁をいただき、菰野の玄関口に明るく開けた店舗を作っていただいた。お気軽に寄っていただけるお店にして、皆さんに信用金庫を知っていただけるようにアピールしていきたい」と話していた。