亀山市長選に2氏立候補 26日投開票 三重

【桜井義之候補(右)と、神巫リエル候補】

【亀山】任期満了(2月5日)に伴う三重県の亀山市長選は19日告示され、5選を目指す無所属現職の桜井義之氏(61)=同市野村3丁目=と、音楽プロデューサーでイベント交流施設「キツネコのいえ」を運営する無所属新人の神巫リエル氏(38)=同市加太中在家=(届け出順)の2人が出馬した。投開票は26日。

期日前投票は、市役所と関支所の2カ所で、20―25日の午前8時半―午後8時。

26日の投開票は、午前7時―午後8時で市内29カ所で実施。開票は同日、午後9時半から同市本丸町の市立亀山西小学校体育館で行う。午後11時頃結了を見込んでいる。

令和6年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は、3万9142人(男1万9612人・女1万9530人)。

桜井義之候補の第一声 希望あふれるまちに

桜井候補は午前9時、亀山市北町の選挙事務所前で、出陣式を行った。集まった支援者ら約150人(主催者発表)に桜井候補は「4期16年、多くの皆さんのお力をいただき、市政を進めてきた。改めて活力と未来への希望あふれるまちにするため、5期目に挑戦する」と第一声を上げた。

桜井候補は「厳しい時代、財政の問題には責任を持って構造改革を進める」とし、「ひとりぽっちをつくらない共生社会、若者世代が子育てをしっかりできるまちなど、やるべきことを進めて、未来につなげたい。そのためにも四年間頑張らせていただきたい」と語った。

来賓として長田隆尚県議のほか、市議4人が出席。長田県議は「5期目目指し、皆さんとともにこの1週間頑張りましょう」と激励した。後援会の音頭で支援者らと「頑張ろうコール」をした後、街宣車に乗り込み市内へ出発した。

神巫リエル候補の第一声 市民の声が届く市に

神巫候補は午前9時半、亀山市東丸町の選挙事務所近くの駐車場(同市江ヶ室2丁目)で、集まった支援者ら70人(主催者発表)に、「これまで市民と対話をする中で、市民の声が市政に届かない現状を変えたいという思いで市長選に立候補した」と第一声を上げた。

神巫候補は、JR亀山駅前周辺に計画中の新庁舎建設に触れ、「市は約95億円の事業費を見込んでいるが、軟弱な地盤では大幅な事業費が膨らむことから、計画の見直しが必要」と述べ、「いま必要なことは、生活への不便さや食べていけない人らへの施策が大事」と語った。

また、「リニア中央新幹線(名古屋―大阪間)の三重県停車駅が亀山市内に決まってはいるが、亀山がそれによってにぎわいにつながることに疑問を感じている」とし、「選挙に勝たなければ、何もできない。この1週間頑張ります」と話した後、街宣車に乗り市内へ出発した。