伊勢新聞

海の「もしも」は118番 鳥羽海保、認知度向上へ呼びかけ 三重

【来館者にハンドタオルを配る鳥羽海保の職員(中央)と「うーみん」(左)ら=鳥羽水族館で】

【鳥羽】三重県の鳥羽海上保安部は「118番の日」の18日、118番の認知度向上を目的に鳥羽市の鳥羽水族館などで広報活動を実施し、海で事故や事件に巻き込まれた際には118番を利用するよう呼びかけた。

鳥羽海保によると、118番は海難事故や密航事件など、海で起きる事故や事件の緊急通報用の電話番号で、海上保安庁が平成12年5月に導入した。同庁は1月18日を118番の日として定め、正しい利用方法などを呼びかけている。

この日は、海保職員が同庁のキャラクター「うーみん」や県立鳥羽高校の生徒と共に、水族館の来館者らに「海のもしもは118番」と書かれたハンドタオルを配ったほか、付近の岸壁に停泊した巡視船「いすず」での訓練を公開した。

鳥羽海保の相川功管理課長は「110番や119番と比べ、118番を知らない人が多い。周知活動を通じて認知度を向上していきたい。みなさんも、海の近くに来たときは118番を思い出してほしい」と話した。

三重県と愛知県を管轄する第4管区海上保安本部では昨年、118番による通報が3万1076件だった。うち、3万618件が無言電話や間違い電話などの無効な通報で、緊急性のある通報はわずか1・5%の458件だった。