伊勢新聞

知識身につけ経営に自信 「創業カレッジ」5人が卒業 三重・津

【卒業証書を手にする受講生と前田専務理事(中央)ら=津市桜橋の県信用保証協会で】

三重県信用保証協会(稲垣清文会長)は18日、津市桜橋の同協会で「創業カレッジ」の卒業式を開き、受講生5人が前田茂樹専務理事から卒業証書を受け取った。

同カレッジは、県内で創業を検討している人や、創業後間もない人を対象に、経営に必要な知識を身につけてもらおうと令和元年度から始まり、6回目。昨年10月から6回の授業があり、同協会創業アドバイザーで中小企業診断士の横山博昭氏が講師を務め、受講生はマーケティングや財務会計など、創業や経営に必要な知識を学んだ。

卒業式の前には、受講生による創業計画の発表があり、医療福祉事業や飲食店などおのおのが事業内容や収支計画を示した。

式では、今年4月に鈴鹿市で「よきかな訪問看護ステーション」を開業する管理者の石原敬章さん(43)が、卒業生を代表してあいさつ。印象に残った授業としてPDCAサイクルを学ぶビジネスシミュレーションを紹介。「様々な経営判断の結果がどう経営に影響を与えるのか知ることができた」と話し、今後に向け「カレッジに入る前より自信を持って経営に望むことができる。これから始める起業という名の冒険が楽しみで仕方ない」と語った。

県信用保証協会の前田専務理事は、「卒業で終わりではなく、今回頂いたご縁を大切にしたい。色々なところで課題や悩みに直面すると思うが、その時は協会に相談してほしい」とエールを送った。