桑名市などが拠点のサッカー・日本フットボールリーグ(JFL)のヴィアティン三重に昨年末までJFLで活動していたソニー仙台FC(宮城)から、FW山田晋平=愛知県出身=が加入した。海星高校(四日市市)で高校3年間を送った25歳は、東員町で今月13日に行われた今季初練習に新しいチームメートと臨み「自分のサッカーの土台ができた三重で再びプレーできることがうれしい」と充実の笑顔を見せた。
自己分析は「負けず嫌い」。海星高時代はその強みをDFのポジションで発揮して、高校2年目は対人に強いSBとして同校の全国高校選手権初出場に貢献した。
中京大(愛知)に進学後、FWに転向すると新たなポジションでも徐々に才能を開花。ソニー仙台FCでは1年目は1ゴール、2年目は3ゴールにとどまったが、昨年9ゴールをマークして、チーム得点王になった。
JFL全体の得点ランキングでも自己最高の8位に上げており「得点王」への思いは強い。昨シーズンのJFL得点王、青戸翔(28)も今季からチームメートとなるが「得点王を目指して、全力で前からボールを追いたい」と意気込んでいる。
「古巣」への思いも力に変える。昨年まで所属したソニー仙台FCは昨年末で56年の活動に幕を下ろした。「職場の関係者やファンの皆さんがいたおかげで仕事をしながらサッカーできた。感謝の気持ちしかない。サッカーを続ける自分たちでソニー仙台の選手はどこにいっても活躍できるということを証明したい」と話している。