昨年34位の三重。今年は全員が堅実につないで、2年ぶりの20位台復帰となる26位でゴールした。三重のゼッケンナンバーにちなんだ「23位」には届かなかったが、今後の三重を担う10代が粘りの走りを見せて、次につながるレースになった。
上位8人が19分台の記録をたたき出す高速レースになった1区(7キロ)で高田高3年の杉本が第2集団で粘って20分20秒の18位でタスキ渡し。4区(5キロ)では伊賀白鳳高3年の三平が区間20位で粘り、通過順位を一時24位から23位に押し上げた。
杉本は2年連続の1区。昨年は区間34位に沈んでおり「自分の順位、区間タイムより、どれだけ良い位置で(タスキを)渡せるか考えて走った」。今回が初の全国都道府県駅伝だった三平は沿道の声にも支えられ「(他県の選手に)追いつかれてもリズムを合わせてついていくことができた」。
杉本は中央大、三平は明治大で競技を続ける。「しっかり鍛錬して3、4年で(都道府県駅伝のメンバーに)呼ばれるような選手になって、区間賞争いできるくらいの力を付けたら」と三平。越井監督も「目標に一歩及ばなかったが浮上の気配を感じるレース内容」と話し、今後に期待を寄せた。