税理士招き租税教室 熊野・飛鳥中、生徒ら役割や種類学ぶ 三重

【和田税理士(中央)が講師を務めた租税教室=熊野市飛鳥町の市立飛鳥中学校で】

【熊野】税金に関心を持ってもらおうと、三重県熊野市飛鳥町の市立飛鳥中学校で17日、同中出身の和田泰史税理士による租税教室が開かれた。3年生6人が受講し、税金の役割や種類を学んだ。

講義では「税金のない世界」を描いたアニメ動画を視聴し、街の治安が悪化することを紹介。和田さんは「税金は人々の暮らしに必須。みんなが負担し、みんなのために使われる」と話した。

国の昨年度一般会計総額のうち、租税は約7割だったと説明。税金は約50種類あるとし、生徒らに「○○税」と付く税金を挙げてもらうと、相続税や法人税、所得税などの回答が飛び出た。

その後、公平性の観点から、税金の種類ごとに課税方式が異なることを解説。推定年俸100億円の米大リーガーを例に、年俸に占める税金の割合を計算し、納めた税金の使い道などを説明した。

税金に対する印象の変化について、吉野菜花さん(15)は「自分のお金が減るので払いたくなかったが、公共施設の整備や医療負担を減らすのに必要と知り、見方が大きく変わった」と話した。