若者の政治参画を推進、県議長が年頭会見で抱負

【定例記者会見で今年の抱負を語る稲垣議長=県議会議事堂で】

稲垣昭義三重県議会議長は16日、年頭の記者会見に臨んだ。今年の抱負について「若者や女性の政治参画をさらに進めていきたい」と強調。議員連盟を通じた海外との連携強化にも意欲を示した。

稲垣議長は会見で、従業員が選挙に立候補しやすい環境の整備を経済団体に要望したことなどを振り返った上で「すぐに結果は出ないが、さらに取り組みを進めていきたい」と述べた。

具体的な取り組みとして、3月26日に都ホテル四日市(四日市市)で開く全国自治体議会改革推進シンポジウムを挙げた。「若者や女性の活躍に向けて情報を共有したい」と語った。

また、議長就任時の所信表明で掲げていた海外との連携強化にも取り組むと説明。人材確保の課題に対応する観点から、ベトナムやインドネシアなどとの関係強化を図る考えを示した。

このほか、令和7年定例会が開会する20日の本会議に提出される物価高騰対策の一般会計補正予算について「一日も早く県民に対策の効果が届くよう、慎重かつ迅速に審議したい」と述べた。

2月から審議する見通しの来年度当初予算については「県議会の申し入れや提言を踏まえた効果的な取り組みかを審議する。全議員が活発に議論できるよう、議会運営に当たる」と語った。

小林正人副議長は「昨年は高校生県議会で寄せられた質問や提案を県政に反映させる仕組みを整えた」と振り返った上で「引き続き政治に対する若者の関心が高まるよう取り組む」と語った。

この日の会見では、東海北陸7県議会議長会議を今月30日にホテル津センターパレス(津市)で開くことも発表した。県内開催は約8年ぶり。各県の正副議長が防災対策などを巡って議論する。