伊勢新聞

夢持つ大切さ、児童に話す 覆面レスラーのアンディさん、育生小で講話 津・三重

【児童に自身の経験を話すアンディさん(奥右)=津市下弁財町津興の市立育生小で】

【津】三重県津市下弁財町津興の市立育生小に15日、プロレスラーのアンディ・ウーさんが訪れた。卒業を控えた6年生52人に夢を持ち努力することの大切さを話し、特別支援学級の児童と交流した。

アンディさんは平成24年デビューの覆面レスラー。全国各地で試合するほか、学校や施設を慰問している。同小6年でプロレスファンの上地大誠さん(12)が小5の5月に脳梗塞になった際、病院を訪れて励まし、退院後試合に招待するなど交流が続く縁で来校が実現した。

総合の出会い学習の一環で実施。アンディさんはプロレスラーになりたい一心でつらい練習に取り組んだとして「小さい目標を毎日確実に乗り超えることを続けた」「痛くてしんどいがお客さんの声援や喜ぶ顔に『やってよかった』と思う」と話し「楽しいと思うことを突き詰めたら仕事や夢になる」と激励した。

山本竜正さん(12)は「バスケの試合で捻挫し、諦めかけたことがあった。アンディさんの話を聞いて、諦めず夢を追いかけようと思った」と感想を話した。

上地さんは現在右半身にまひが残る中、プロレスラーを目指しており、この日アンディさんの登場時にリングアナを務めた。授業後は上地さんのいる特別支援学級で技をかけ合うなどして交流を図った。

【上地さん(左)に関節技をかけるアンディさん=津市下弁財町津興の市立育生小で】