休業手当不払い疑い、中川製函を書類送検 津労基署・三重

【津】労働者2人に休業手当を支払わなかったとして、津労基署は15日、労働基準法違反の疑いで、三重県津市藤方の「中川製函」と同社の男性取締役(82)を書類送検した。

送検容疑は労働者2人に対し、昨年の2月分と3月分の休業手当(計約14万円)を所定支払日に支払わなかった疑い。

同署によると、同社は使用者都合で2人を休業させていた。労基法は使用者都合で労働者を休業させた場合、平均賃金の6割以上を労働者に支払うよう定めている。

同社は既に法人としては存在せず、事業を停止している。同署は「今後の捜査に影響する」などとして、発覚の経緯や取締役の認否を明らかにしていない。