「警視庁のタナカ」と電話、130万円詐欺被害 松阪の男性

【松阪】三重県警松阪署は14日、松阪市の40代男性が130万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。

同署によると、13日、携帯電話に警視庁のタナカを名乗る男から電話があり、「山口県警で巨額のマネロン事件があった」「首謀者のイケダという人物を逮捕した」「イケダの自宅からあなた名義のキャッシュカードが見つかった」と言われた後、同県警のサイトウを名乗る男から電話があった。

「逮捕状が出ている」と言われ、LINEのビデオ通話で逮捕状や警察手帳のようなものを見せられ、電話を代わった検察官のモリヤマを名乗る女から「口座のお金の流れを捜査する」「いったん口座の全額を別の口座に移す必要がある」と言われ、指示されるまま同市のコンビニエンスストアのATM(現金自動預払機)で指定された口座に現金を振り込んだ。