伊勢新聞

2部門で審査員特別賞と入選 三重県広報コンクールで度会町

【受賞を喜ぶ縄手さん(左)と東條さん=度会町役場で】

【度会郡】本年度の県広報コンクールで、度会町の「広報わたらい」が、広報紙(町部)で審査員特別賞を受賞し、広報写真(組み写真部)で入選を果たした。広報紙を担当する町みらい安心課の縄手智洋さん(32)と東條侑季さん(28)は「目に見える形で評価してもらえてうれしい。今後も住民の皆さんが知りたいことを分かりやすく伝えていきたい」と話している。

県広報協会が主催する同コンクールは、県内市町の広報技術や情報発信力の向上を目的に実施。本年度は5部門に16市町が応募した。

審査員特別賞の「広報わたらい」11月号は、総面積の約83%を山林が占める同町の林業を特集した。縄手さんが、若手林業従事者や祖父の代から林業を営む家族の絆、持続可能なまちづくりに向けた林業の重要性などを取材。審査員から「林業の未来についてインパクトある写真とさまざまな視点による記事構成で分かりやすい」と評価された。

入選の広報写真(組み写真部)は、7月号8-9ページに掲載した度会中学校の体育祭と度会小学校の運動会の写真。縄手さんと東條さんが1校ずつ担当し、今しかない青春を記録として残そうと全競技を撮影した。中学校は「団結」、小学校は「全力疾走」をテーマに、子どもらの躍動感あふれる姿や真剣な表情、勝利を喜ぶ笑顔などを切り取った18枚を並べた。

「手にとって思わずページをめくってしまう広報紙」を目指して、本年度から表紙を全面写真にするなどリニューアルし、住民にとって身近で親しみやすい広報紙になるように心がけてきたという2人は、「審査員の方からアドバイスもいただいたので今後に生かしたい」と意欲を見せていた。