伊勢新聞

倒産2年ぶり減の132件 昨年の三重県内、負債総額は増 帝国DB津

帝国データバンク津支店は9日、昨年中の三重県内倒産件数が前年比2件減の132件だったと発表した。一方、負債総額は189億8700万円で前年から23億3300万円増加した。

支店によると、倒産件数の減少は2年ぶり。うち120件の従業員数は10人未満だった。業種別では建設業の29件が最も多く、小売業(25件)やサービス業(24件)が続いた。

倒産した企業の負債総額が増加するのは2年連続。「負債総額5千万円未満」の倒産が81件を占めた。前年にはなかった「10億円以上50億円未満」の倒産が3件あった。

また、支店は昨年12月の倒産が16件だったと発表した。前月よりも9件多く、前年同月より3件多い。負債総額は10億4300万円で、前月(3億5500万円)の約3倍となった。

支店は「個人消費の低迷や人件費の高騰などにより、企業の経営環境は厳しい。地域経済を活性化させる材料も乏しく、倒産や負債の高水準は今後も続くとみられる」としている。