
【津】浄土真宗の開祖、親鸞聖人(しんらんしょうにん)をしのぶ「お七夜報恩講」が9日、三重県津市一身田町の高田本山専修寺で始まった。16日までの7昼夜にわたる勤行や説教のほか、竹あかりの点灯などがある。
1月16日の親鸞聖人の命日までの1週間、遺徳をしのぶ「御正忌(ごしょうき)報恩講」で、地域では「お七夜さん」として親しまれている。
初日は常磐井慈祥法主のもと逮夜勤行と初夜勤行があり、僧侶と共にさまざまな年代の壇信徒が念仏を唱えた。四日市市の稲垣武年さん(80)公子さん(75)夫妻は「ご先祖は安らかに、現代の私たちをお守りくださいと祈った。心静かになりました」と話した。
期間中、境内に竹あかり作家川渕皓平氏と地元小学生や高田派の園児らによる竹あかり計約3千本がともる(15日までの午後4時半から)。また午前10時と午後1時の2回、庭園「雲幽園」をガイドの案内で見学できる(雨天中止、最終日は午前のみ)。