伊勢新聞

三重の景況感4カ月ぶり悪化 昨年12月の県内企業調査 帝国DB四日市

帝国データバンク四日市支店は9日、昨年12月の三重県内景気動向調査結果を発表した。「景気が良い」と回答した企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた景気DIは前月比0・4ポイント減の44・5となった。

支店によると、県内の景気DIが悪化するのは4カ月ぶり。前年同月との比較では1・9ポイント改善したが、前月は13位だった全国順位は16位に後退。前月まで2カ月連続で上回っていた全国平均と同数値となった。

大企業のDIは前月比1・6ポイント減の39・4、中小企業は0・3ポイント減の45・1。中小企業が4カ月連続で大企業を上回った。サービスなどの3業界が改善し、農林水産が横ばい。建設や製造などの四業界が悪化した。

支店は「コスト高や人手不足が続いて景況感を押し下げている。大企業の低迷や少数与党による政権運営、トランプ政権の誕生を不安視する声が散見される。景況感は当面、不透明な状態が続くだろう」としている。