三重県警は7日、昨年に県内で発生した交通事故による死者数が、前年より20人少ない46人だったと発表した。死者数は2年ぶりに減少し、統計を取り始めた昭和29年以降で最も少なかった。
交通企画課によると、死者のうち、65歳以上の高齢者は前年比8人減の25人で全体の54%を占めた。高齢者の運転が主な原因となった死亡事故は16件だった。
飲酒運転による死亡事故は6件で、前年から2件増加した。自動車乗車中の死者数は同4人減の23人で、約半数の12人がシートベルトを着用していなかった。
また、死亡事故を含む人身事故件数は前年比252件減の2724件、負傷者数は同435人減の3332人で、共に2年ぶりの減少となった。
同課の原晋也交通安全対策室長は「県民の交通安全に対する意識が向上してきたと思う」と話した上で「飲酒運転による事故など、防げる死亡事故が発生している。交通ルールを守って運転してほしい」と呼びかけている。