【津】絵画公募団体新制作協会会員の島橋宗文さん(84)=四日市市鹿間町=の2年に一度の個展が7日、津市中央の三重画廊で始まった。新たに取り組んだアクリル画のシリーズや近作の水彩画など35点を展示販売している。12日まで。
島橋さんは元中学校美術教諭。同画廊で2年に一度個展を開き今回が18回目となる。
四季の風景からヒントを得て、独自の感性で再構築する手法で描く。今回は板に和紙などを重ねた下地に、アクリル絵の具を使って表現しており「(油彩と比べて)発色が良くすぐ乾くので自分の考えた色がすぐ出せる」と話す。
より抽象味の強い「青の領域」「赤の領域」など正方形の作品や200号の大作「緑野―鈴鹿の風PARTⅡ」などもある。島橋さんは同団体への出品が今年で60年になるとして「節目になる年に個展ができた。リズムを崩すことなく自分の制作をし、次のステップに行きたい」と話した。