【四日市】正月休みが明けた5日、四日市、鈴鹿、桑名市など北勢地域の食を支える北勢地方卸売市場(四日市市河原田町、石丸敬士社長)に、威勢のよい初競りの声が響き活気が戻った。
各地からの生鮮物の前では競り人の掛け声が響き、仲買人らが次々と競り落としていた。水産物棟ではブリ、マグロ、サバ、イワシ、アジなど約40トン、青果棟ではキャベツ、ダイコン、トマト、ミカン、イチゴなど約150トンが取引された。
近海物に関しては、海水温が高く例年に比べて一カ月半ほど漁がずれ込んでいる。養殖ブリも、夏場の海水温の上昇により成育不足だった。
また、夏の高温、干ばつで野菜全般が不作で入荷が激減、価格の高騰は春ごろまで続く見込みだという。
四日市魚市場鮮魚部の岡田司常務取締役部長(68)は「本格的な出漁は明日から。水揚げも多くなって活気がでてくると思う」と話していた。