新年を前に心身を清め 尾鷲神社で「年越の大祓」

【大祓式で祝詞を奏上する加藤禰宜=尾鷲市北浦町の尾鷲神社で】

【尾鷲】新年を前に今年下半期の罪やけがれをはらう神事「年越の大祓(おおはらえ)式」が31日、尾鷲市北浦町の尾鷲神社であった。参列者は祝詞(のりと)に耳を傾け、心身を清めた。

大祓式は6月末の「夏越しの大祓式」と大みそかの年2回実施。境内の弓場で加藤雅子禰宜(ねぎ)が大祓詞を奏上した後、麻や和紙を細かく切った「切麻(きりぬさ)」を神前にまいた。

夫婦で毎年式に参列している同市古戸町の南恭子さん(60)は「今年は4人目の孫が誕生した年だった。来年はけがなく健康に明るい一年を過ごせれば」と話していた。

同神社では1日午前9時から甘酒を振る舞うほか、同10時からは新春太鼓大祓式を執り行う。3日まで招福熊手など縁起物を授ける「大宝市」を参集殿で開いている。