【伊勢】令和15年に予定されている伊勢神宮式年遷宮に向けた民俗行事「お木曳(きひき)」の機運を高めようと、三重県伊勢市の官民でつくる「伊勢御遷宮委員会」は27日、行事の開催を知らせる横断幕を、市内のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢の壁面に掲げた。
お木曳は、式年遷宮で社殿の建て替えなどに使う御用材を、市民らが「奉曳車(ほうえいしゃ)」に載せ、神宮に運び入れる民俗行事。令和8、9年に、それぞれ5―8月にかけて行われる。
横断幕は、縦5・5メートル、横10メートル。大きな「伊勢」の文字と、お木曳行事の日程が書かれている。年末年始、人出でにぎわう近鉄宇治山田駅前にある同ホールの壁に掲げることで、市民と、観光客にも注目してもらう。
同委員会事務局の担当者は「行事日程を具体的に示し、より機運を盛り上げたい。観光客にも伊勢の伝統行事をアピールできれば」と話していた。