児童招き高校生交流 伊勢・明野高が「一日児童館」 三重

【明野高産の食材を使った昼食を楽しむ児童と生徒ら=伊勢市の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の明野高校福祉科の生徒らが27日、市内の小学生を対象とした一日限りの児童館を開いた。農作業体験やレクリエーション、手作りの昼食も用意され、冬休みの子どもたちが楽しいひとときを過ごした。

「子どもの居場所づくり」をテーマとしたゼミの授業の一環で、3年生の14人が運営。夏休みに予定していたが、台風で延期になっていた。

この日は小学1―6年の25人が参加。校内の畑で里芋の収穫や、ニワトリの餌やりなど農業高校ならではの体験に挑戦した。鬼ごっこやドッジボールなど遊びも楽しみ、昼食は、同校で生産した野菜や豚肉などの食材を使って生徒が手作りした豚汁とおにぎりを、一緒に味わった。参加した小学2年の女児は「お兄さんもお姉さんもすごく優しい。全部おもしろい」と笑顔をみせた。

保育士を志望する社会福祉コース3年の松崎七菜さん(17)は「子どもたちが楽しめるよう考えて準備したので、喜んでもらえてよかった。声掛けの仕方など、将来の進路にいかしたい」と話していた。