三重拠点のNTN、60回目の上州路へ ニューイヤー駅伝、チーム一丸

【60回目のニューイヤー駅伝に向けて走り込むNTNの選手ら=24日、四日市市内で】

群馬県で来年1月1日に開かれる第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝2025inぐんま)は30日、参加37チームの区間エントリーが発表される。4年連続60度目と全国屈指の出場回数を誇るNTN(桑名市)は近年入賞から遠ざかり、41チームが出場した今年1月の大会は31位と苦戦した。若手からベテランが一体となって、まずは15位でのゴールを目指す。

60回目の上州路に向けたチームの雰囲気は上々。今年30歳を迎え、チーム最年長になった坂田昌駿は「新人の3人が普段の練習から勢いよく先頭を引っ張ってくれている」。自身は前回同様アンカーでの起用が予想され「自分は自分のやれることに集中する。チームの目標を確実に達成して大きい背中を見せたい」と意気盛んだ。

予選を兼ねて11月に愛知県で行われた中部実業団対抗駅伝は5位通過。調子の良い大卒1年目トリオ(小林篤貴=神奈川大出=、下尾悠真=日大出=、菊地駿介=大東文化大出)を序盤に配置した作戦が奏功し、4区まで3位の好位置を維持する安定したレース運びを見せた。

ニューイヤー駅伝も若手の勢いが必要。5000メートルの自己ベストが13分48秒55で、坂田に次ぐ日本人2位の記録を誇るスピードランナーの下尾は「スピードに乗って流れをつくれる走りを」。大学時代、箱根駅伝で山登りの5区を任され「厳しい条件、きついコースで結果を残せたことが自信になった」と振り返る菊地も、上州路特有の強風の中「しっかりと結果を出せれば」と話している。