三重県タクシー協会は27日、昨年9月にタクシー運賃を改定(増収率11・73%)したことによる改定後6カ月間(令和5年10月―令和6年3月)のタクシー運転者の労働条件の改善状況を公表した。
運賃を改定した県内の事業者39社の全運転手の1人平均時間賃金の支給率は改定前と比較し2・7%上昇した。
運賃を改定した会員42社のうち、事業を譲受した1社、未提出事業者1社、役員のみが乗務する事業者1社を除く39社の状況を取りまとめた。
改定前との比較で、1人当たりの支給率の増加が「20%以上」だったのは4社、「10%以上20%未満」が2社、「0%以上10%未満」が20社で、マイナスとなったのは13社だった。
手当の新設や拡充については「無事故手当の創設」、「乗車回数手当の創設」、「愛車手当の増額」、「退職金制度の導入」がそれぞれ1社から回答があり、その他「労働時間の短縮」が5社、「基本給のベースアップ」が2社あった。