お手玉1500個手作り ふれあい長寿津が市教委に寄贈 井村屋の規格外アズキで 三重

【森教育長(前列中央)にお手玉を渡す瀧代表(同左から2人目)ら=津市教委で】

【津】三重県津市を拠点に高齢者の社会参加や生きがいづくりに取り組むボランティア団体「ふれあい長寿津」(瀧薫代表、会員226人)は24日、会員が手作りしたお手玉約1500個を津市教委に寄贈した。菓子食品メーカー井村屋グループから規格外のアズキを譲り受けて制作しており、希望のあった市内の小学校と義務教育学校計30校に贈られる。

同団体は平成27年度から同グループの協力を得てお手玉を制作しており、これまでに2万3510個を作った。毎年市教委を通じて希望する学校に贈り、昔遊びの体験交流にも訪れている。

この日は瀧代表(84)とお手玉を制作する会員、同グループの尾崎弘二執行役員(51)らが市教委を訪れ、森昌彦教育長にお手玉を手渡した。瀧代表は「私どもと井村屋さんと教育委員会の3つが輪になりできること。つながりが続く限り続け、後継者を育てていきたい」、尾崎執行役員は「原料に使えない規格外のアズキを生まれ変わらせていただき感謝している」とそれぞれ述べた。

森教育長は「アズキの手触りがとてもいいお手玉で心を込めて作っていただいたことが伝わる。子どもたちは勉強だけでなく経験を通し人間性を高めることが大事。体験交流で皆さんから学ぶことがたくさんある」と謝辞した。