亀山市長は「伝」 今年の漢字、能登への思いや文化継承 三重

【今年の漢字1字「伝」を掲げる櫻井市長=亀山市役所で】

【亀山】三重県の亀山市の櫻井義之市長は24日、市役所で今年最後の定例記者会見に臨み、市長が選んだ今年の10選と、今年の漢字1文字「伝」を発表した。

伝えると読む「伝」は、能登の被災地、輪島に市民の思いを伝える▽重要伝統的建造物群保存地区「関宿」の40周年を迎え、亀山の歴史・文化を次世代に伝える▽市の公式LINEの開始により、行政情報をタイムリーに市民に伝える―などの意味で「伝」とした。

10選について櫻井市長は「今年1月1日に発生した『能登半島地震』で、改めて自然災害の脅威を感じた」とし、「全国伝建協でご縁のある輪島市に対し、職員の派遣や災害廃棄物の受け入れを実施した」と語った。

また、「本市はまさに今、将来の都市の盛衰を定めるであろう、新たなステージに差しかかっている」と述べ、「誰もが健やかに暮らし幸福実感へとつながる『緑の健都かめやま』へ、引き続き全庁一丸となって挑戦する」と話した。

市政今年の10選は次の通り。

能登半島地震の被災地への職員派遣と災害廃棄物の受け入れ▽かめやま生物多様性共生区域の市内7区域を初認定▽新庁舎建設予定地を選定▽亀山公園大型複合遊具リニューアルオープン▽市公式LINEの本格運用開始▽かめやま文化年2024開催▽市消防団が県消防操法大会で県下初3連覇▽岸田首相が市内のリニア中央新幹線県内駅候補地においてボーリング調査現場視察▽市中学生議会開催▽重要伝統的建造物群保存地区「関宿」選定40周年記念シンポジウム開催