子どもら1600人職業体験 鈴鹿でイベント、プロから学ぶ 三重

【銀行の役割を紙芝居で学ぶ子どもら=鈴鹿市飯野寺家町の市文化会館で】

【鈴鹿】鈴鹿市飯野寺家町の同市文化会館で22日、子どもを対象にした職業体験イベント「みらいのたからばこ2024in三重」があり、小学生を中心とした約1600人が、いろいろな仕事をプロから学んだ。同市のNPO法人シャイニング(岡田聖子理事長)が主催。

大阪市に事務局を置くみらいのたからばこ実行委員会が、子どもの未来の選択肢を広げることを目的に、昨年から全国的に展開している取り組みで、県内での実施は初めて。

この日は県内28の企業や団体が、各ブースに分かれて参加。

三十三銀行は紙芝居で銀行の役割を紹介した後、模擬紙幣を使ってお札の数え方を練習したり、1億円のレプリカを持って、1万円札1万枚の重さとなる約10キロを体感。

市ヘルパー連絡協議会は、感染予防の防護服に絵付けをしたり、ビニール袋を使った移乗介護の工夫について体験した。

ダイナムは社員手作りのスマートボールや射的を通じて、ゲーム機ではない昔ながらの遊びの楽しさを伝えた。

来場した子どもたちはそれぞれの興味があるブースを巡り、多彩な体験を楽しんでおり、市立箕田小3年の中村耀さん(8つ)は「面白かった」と笑顔を見せた。母親の真由さん(39)は「体験を通じて将来につながるきっかけになれば」と話した。

岡田理事長は「子どもたちに地域の企業を知ってもらうとともに、企業が子どもたちと関わる機会を増やすヒントになれば」と話した。